ケニアツリーコーラル
Capnella sp.Gray, 1869属
木のように枝分かれするソフトコーラル。非常に丈夫で増殖力が強い。自然に枝が落ちて新しい個体になる。寿命は適切な管理で10年以上。光合成主体。

名前・別名
- 通称Kenya Tree Coral
- 通称ケニアツリーコーラル
- シノニムParanephthya
解説
ケニアツリーコーラル(Capnella属)はNephtheidae科に属するソフトコーラルで、東アフリカのケニア沿岸で多く採集されることから名付けられました。木の枝のように分岐する形態が特徴で、ポリプは白〜クリーム色の小型のものが枝全体に密生します。インド洋から太平洋の礁斜面・礁壁に広く分布します。飼育難易度は非常に低く、弱〜中程度の照明(50〜150 PAR)と弱〜中程度の水流で健全に育ちます。増殖力が旺盛で、自然に落下した枝先が新しいコロニーを形成します。フラギングでも容易に増殖でき、初心者に最適なソフトコーラルの代表格です。水質への要求が低く、一般的な海水水槽環境で十分飼育できます。
飼育条件
| タイプ | ソフトコーラル |
|---|---|
| 水温 | 24〜27℃ |
| 比重 | 1.023〜1.025 |
| 塩分濃度 | 33〜35 ppt |
| KH(炭酸塩硬度) | 8〜12 dKH |
| 光量 | 中程度 |
| 水流 | 中程度 |
| 配置 | どこでも可 |
管理のコツ
- 照明—弱〜中程度で十分
- 水流—弱〜中程度
- 成長—増殖力が非常に強い
- 水質—水質変動に強い
- 注意点—増えすぎて手に負えなくなることも
規制・保全情報
- 備考:
- 八放サンゴ(Capnella, Nephtheidae=ケニアツリー)。ソフトコーラル=CITES 非掲載。
参考・出典
- AlgaeBarn: SPS/LPS/soft care(careSpec)
- AlgaeBarn: Water Parameters 101(careSpec)
- DOC NZ / CITES-listed corals(掲載科に Nephtheidae 含まず)(regulatory)
近縁・同じタイプのサンゴ
アンセリアアンセリア(ウェービングハンド)soft初心者向け羽状のポリプが水流に揺れるソフトコーラル。ツツウミヅタに似るが常時開いた大型ポリプで、非常に丈夫です。
ウミキノコsoft初心者向け大きなキノコ状の傘を広げるソフトコーラル。丈夫で成長も早い。定期的に粘液で古い皮を脱ぐ。寿命は適切な管理で15年以上。光合成主体。
ウミキノコモドキsoft初心者向け指状に分岐するソフトコーラル。レザーコーラルの仲間で丈夫。クリーム、緑、茶色などのカラーバリエーションあり。ウミキノコに似るが分岐が特徴。
カタトサカsoft初心者向け枝状に伸びるソフトコーラル。丈夫で色彩バリエーションも豊富。フラグ(株分け)も容易で増やしやすい。寿命は適切な管理で10年以上。光合成主体。
キサンゴ(パルスコーラル)soft初心者向け触手が脈動するように開閉する珍しいソフトコーラル。この動きは水中で非常に幻想的。丈夫で増殖力も高い。
グリーンスターポリプsoft初心者向けマットの上に緑色の星型ポリプが密生する丈夫なソフトコーラル。蛍光グリーンが美しい。寿命は数年〜。成体サイズはマット状。光合成。関連する飼育コラム

ソフトコーラルの軟腐病と組織崩壊|スライム分泌異常・感染症の治療と予防
ソフトコーラル軟腐病(Soft Rot Disease)は、バクテリア感染により柔軟な骨格部分が急速に分解される致命的な疾患です。この疾患の発症には複数の環境要因が関与しており、特に水温の急激な変化(±3℃以上)、栄養過剰・水質悪化、個体への物理的ストレスが主要な誘発因子となります。...

ソフトコーラル水槽の栄養塩管理|硝酸塩・リン酸塩と褐虫藻・微量元素のバランス
ソフトコーラルはSPSほど厳密な栄養塩管理を求められないとされがちですが、極端な富栄養化や貧栄養化はポリプの萎縮や退色につながります。硝酸塩・リン酸塩と褐虫藻、微量元素のバランスの考え方を整理します。

ソフトコーラルの脈動(パルス運動)のしくみ|生理と環境因子の関係
ウミアザミ(Xenia)の特徴的な脈動運動。その生理メカニズム、給餌・水流・栄養塩との相関、そして観賞のポイントを解説。脈動が止まる原因と対策も含めた実践的なガイドです。
この種をお迎えする
サンゴ・海水魚のブリーダー・専門店直販マーケットプレイス「ブリちょく」で、生体を直接購入できます。
※外部サイト(ブリちょく)が新しいタブで開きます。