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海水水槽| ✍️ リーフブック編集部

サンゴ水槽の魚の給餌|餌の種類・回数と栄養塩との兼ね合い

サンゴ水槽で魚を飼うときの給餌を、餌の種類、回数と量の目安、硝酸塩・リン酸塩との兼ね合い、残さない与え方の工夫に分けて整理します。魚の体つきとコケの様子から量を見直す視点も紹介します。サンゴ水槽で魚を飼うと、毎日の魚の餌は、水槽に入ってくる栄養の大きな入口の一つになります。

フォックスコーラル
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この記事のポイント

サンゴ水槽で魚を飼うときの給餌を、餌の種類、回数と量の目安、硝酸塩・リン酸塩との兼ね合い、残さない与え方の工夫に分けて整理します。魚の体つきとコケの様子から量を見直す視点も紹介します。サンゴ水槽で魚を飼うと、毎日の魚の餌は、水槽に入ってくる栄養の大きな入口の一つになります。

サンゴ水槽で魚を飼うと、毎日の魚の餌は、水槽に入ってくる栄養の大きな入口の一つになります。魚が元気に育つだけの量を与えながら、硝酸塩やリン酸塩を増やしすぎないこと。この二つの釣り合いをどう取るかが、サンゴ水槽での給餌の要点です。サンゴそのものへの給餌はLPSサンゴの給餌やSPSサンゴの給餌とポリプの伸長で扱ったので、ここでは魚の餌に絞って整理します。

餌の種類と特徴

海水魚の餌には、大きく分けて次のような種類があります。

  • 人工飼料:フレーク・顆粒・ペレットなど。水面に浮くもの、ゆっくり沈むもの、すぐ沈むものがあり、魚の泳ぐ層に合わせて選ぶ
  • 冷凍餌:ブラインシュリンプやアミ類などを冷凍したもの。人工飼料を食べにくい魚の餌付けにも使われる
  • 乾燥・フリーズドライの餌:保存しやすく、人工飼料と組み合わせて使うことが多い
  • 海藻を原料にした餌:ヤッコやハギの仲間など、藻類をつつく食性の魚に向く

一つの種類だけに頼らず、魚の食性に合ったものを中心に、いくつかを組み合わせると栄養の偏りを避けやすくなります。冷凍餌は解凍したときに出る汁にも栄養分が含まれるため、汁を捨ててから与える方法もあります。

回数と量の目安

給餌の回数と量は、製品ごとに説明書の目安を確かめるのが基本です。例えば、キョーリンの海水魚用フード「ひかり海水魚のエサ」は、クマノミやハゼ、コバルトスズメなどを対象にしたゆっくり沈む餌で、与え方として「1日に2~3回、エサが残らないように注意しながら十分に与えてください」と案内しています(キョーリン:ひかり海水魚のエサ)。

ここで大切なのは、回数よりも「残さない量」のほうです。一度にまとめて入れるのではなく、少しずつ入れて、魚が食べきるのを見届けてから次を入れます。魚の種類や大きさ、水温によって食べる量は変わるので、目安は出発点と考え、自分の水槽の魚の食べ方を見ながら調整してください。新しく迎えた魚は環境に慣れるまで食べにくいことがあり、海水水槽の検疫(QT)システムで落ち着いて餌付けをしてから本水槽に移す方法もあります。

栄養塩との兼ね合い

魚が食べた餌は、消化されて排泄物になり、バクテリアの働きでアンモニアから硝酸塩へと変わっていきます。食べ残しも分解されて同じ流れに入ります。餌に含まれるリンも、やがてリン酸塩として水に溶け出します。つまり、給餌量を増やせば、その分だけ栄養塩の入口が大きくなります。

一方で、栄養塩はゼロにすればよいものでもありません。サンゴと共生する褐虫藻にとっても窒素やリンは必要で、栄養塩が極端に低い水槽ではサンゴの色が薄くなるなどの不調が話題になることもあります。どの程度を目指すかは、海水水槽の栄養塩管理の考え方で紹介したように、水槽の方針によって変わります。

魚が痩せるほど餌を減らすのではなく、プロテインスキマーやリフジウムによる栄養塩輸出、定期的な水換えといった「出口」を整えて釣り合いを取るのが、魚にもサンゴにも無理のない考え方です。硝酸塩とリン酸塩の推移は、海水水槽の水質検査を参考に定期的に測っておきましょう。

与え方の工夫

同じ量でも、与え方次第で水槽に残る栄養を減らせます。

  1. 給餌の間だけ水流ポンプを弱めるか止め、餌がオーバーフローやスキマーに吸い込まれないようにする
  2. 少量ずつ入れ、全ての魚に行き渡っているかを見ながら追加する
  3. 岩の奥や底に落ちて食べ残された餌は、スポイトなどで回収する
  4. 冷凍餌は解凍してから、汁を切って与える
  5. 給餌の後はポンプを元に戻し忘れないよう、タイマーなどを活用する

ナマコや巻貝などの掃除役は食べ残しの処理を助けてくれますが、任せきりにはできません。役割と選び方はクリーンアップクルーの選び方でまとめています。

魚とコケの様子から量を見直す

給餌量が合っているかどうかは、魚の体つきと水槽の様子に表れます。お腹がへこんで見える、体が痩せてきたと感じるなら、量や回数が足りていないのかもしれません。逆に、食べ残しが目立つ、コケやシアノバクテリアが増えてきた、硝酸塩やリン酸塩がじわじわ上がっているといった場合は、与えすぎを疑います。藻類が増えたときの見方は海水水槽のコケ・藻類対策が参考になります。

魚が急に餌を食べなくなった、体に異変があるといった場合は、給餌の問題だけとは限りません。自分で原因を決めつけず、アクアリウム専門店や海水魚に詳しい専門家に相談してください。

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リーフブック編集部

サンゴの飼育情報を専門に扱うリーフブック編集部。飼育・水質・機材の各分野を取材し、初心者にも分かりやすい記事をお届けします。

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