ハタゴイソギンチャク
Stichodactyla gigantea(Forsskål, 1775)種
短い触手が絨毯状に密生する大型イソギンチャク。多くのクマノミの宿主だが刺胞毒が強く水質要求も高い上級者向け。

名前・別名
- 通称Carpet Anemone
- 通称ハタゴイソギンチャク
解説
ハタゴイソギンチャク(学名 Stichodactyla gigantea、英名ジャイアントカーペットアネモネ)は、インド太平洋の浅いサンゴ礁や砂礫底に生息する大型のイソギンチャクで、短く密に生えた触手が絨毯(カーペット)のように口盤を覆うのが特徴です。体色はグリーン・ブルー・パープル・レッドなど鮮やかで、直径30〜50cmに達することもあります。カクレクマノミをはじめ非常に多くのクマノミが好んで共生する「最強の宿主」として知られ、クマノミがイソギンチャクに包まれる姿を求めるアクアリストに人気があります。一方で、水槽飼育できるイソギンチャクの中では最も難しい種の一つで、飼育成否は入荷個体の状態に大きく左右されます。強い照明・強めのランダムな水流・極めて清浄な水質が必須で、足盤を砂に潜らせて固定するため底砂のある水槽が適します。粘着力と刺胞毒が非常に強く、触れた手や他の生体・サンゴに激しいダメージを与えるため、配置とハンドリングには細心の注意が必要です。週数回、小さく刻んだ魚肉やエビ・貝などを与えます。
管理のコツ
- 難易度—飼育難種。入荷状態に大きく左右される
- 照明・水流—強い照明と強めの水流、清浄な水質が必須
- 刺胞毒—粘着力・毒が非常に強い。手で触れない
- クマノミ—多くのクマノミが好んで共生する強力な宿主
- 注意点—砂に潜って足盤を固定。底砂のある水槽で
規制・保全情報
- 備考:
- 刺胞動物・イソギンチャク目(Actiniaria)。イシサンゴ目(Scleractinia)でないためCITES非掲載。特定外来生物にも非該当。刺胞毒が非常に強く取り扱い注意。
参考・出典
- DOC NZ / CITES-listed corals(Actiniaria 非掲載)(regulatory)
- CITES Appendices(regulatory)
- Wikipedia(detail)
関連する飼育コラム

水槽に細かい泡(マイクロバブル)が舞う原因と対策|スキマー・落水・リターンポンプ・配管のエア噛み
海水水槽に細かい泡が舞うときの出どころを、プロテインスキマー・オーバーフローの落水・リターンポンプの吸い込み・配管のエア噛みの4つに分けて整理し、メーカーの取扱説明書と獣医学の資料で確かめられる範囲の対策と、魚のガス病との関係をまとめます。

海水水槽の設置場所の選び方|直射日光・床の強度・換気・電源の確保
海水水槽を置く場所を決めるときに確認したい、直射日光、床の強度、換気と湿度、電源の確保という4つの観点をまとめます。

サンゴ水槽が全滅した後の立て直し|原因の振り返りと再立ち上げの順序
サンゴ水槽が全滅した後に、死んだ生体の取り出しから原因の振り返り、水質の確認、再導入までを順序立てて整理します。
この種をお迎えする
サンゴ・海水魚のブリーダー・専門店直販マーケットプレイス「ブリちょく」で、生体を直接購入できます。
※外部サイト(ブリちょく)が新しいタブで開きます。